患者さん・ご家族等一般の方へ
これからは緩和ケアですねと言われた方へ
緩和ケアはつらさを和らげる治療
本来、緩和ケアは抗がん剤などのがん治療中から受けられるものです。
しかし、積極的ながん治療を続けることが難しい状況になったとき、「これからは緩和ケア」という説明をされるがん治療医がいるかもしれません。
このようなとき「緩和ケア」が、もう治療を続けることができないという悪いイメージで捉えられてしまいがちです。
たとえ、積極的ながん治療を続けることが難しい状況であったとしても、少しでもつらさを和らげる治療には意味があります。適切な緩和ケアを受けることで、身体と心を穏やかに、そして少しでも元気に、これからどのように過ごすか一緒に考えてみせんか。
これからをどう過ごすかの相談
いま治療されている病院が、がん診療連携拠点病院ならば、がん相談支援センターに相談されることをお勧めします。また、お住まいの自治体にある地域包括支援センターでは、主に自宅で過ごすための方法も相談できます。
すぐでなくても、将来的により専門的な緩和ケアを受けられる緩和ケア病棟や在宅緩和ケアの利用をお考えの場合は、早めにご相談しておくと良いでしょう。
知っててよかった緩和ケア
希望を描くがん患者の過ごし方 - がん相談支援センターのサポート
令和4年度厚生労働省委託事業
家族ががんになったら知っておきたい緩和ケア
「これからは緩和ケアですね」と言われる
もしも、あなたががん治療中に「これからは緩和ケアですね」と言われたら、ご自分がこれからどうなるだろうと想像されるでしょうか?
ここで紹介するのは、大腸がんで抗がん剤治療をうけていた70代の女性です。
彼女は治療の効果に期待して、治療を受けていたところ、「これからは緩和ケアですね」と医師に告げられます。
彼女が思ったこととは?そして彼女のこれからはどうなるのでしょうか?
令和3年度厚生労働省委託事業