患者さん・ご家族等一般の方へ
痛み以外の症状について知りたい
痛み以外の症状にも「緩和ケア」
痛み以外にも以下のようなさまざまな症状が出現します。
- 食欲がない
- 吐き気がする
- お腹がはる
- 息が苦しい
- 咳が止まらない
- しゃっくりが止まらない
- 尿がもれる
- 尿が思うようにでない
- 身体がだるい
- 身体のあちこちがむくむ
- 何もする気が起こらない など
不快な症状のために、仕事ができなくなったり、気分がゆううつになり、どうしてこんな目にあうのか、という気持ちが起こることもあります。それは、自分だけに起こることではありません。このような症状に対しても、痛みと同様に患者さんと相談しながら、チームでケアを行います。
「こんなことは相談しても仕方がない」と思わず、どんなことでも伝えてください。
緩和ケアには、それぞれの症状にあった適切な治療やケアがあります。
「つらいな」と思ったら、どんなことでも遠慮せずに緩和ケアのスタッフへ伝えてください。
せん妄について
せん妄は脱水、感染、貧血、薬物など、身体に何らかの負担がかかったときに生じやすい脳の乱れであり、がんが進行しているときに見られることが多くあります。決して、心の問題であったり、ぼけてしまったわけではなく、適切な治療が必要ですから、遠慮なく緩和ケアのスタッフに相談してください。
せん妄には、次のような特徴があります。
- 意識がぼんやりとしている
- もうろうとして話の辻褄が合わない
- 朝と夜を間違える
- 家と病院を間違える
- 家族のことが分からなくなる
- 点滴などのチューブ類を抜いてしまう
- 怒りっぽく、興奮する
- 幻視や幻聴、妄想を認める
- 夜に眠らない
- 夜の方がせん妄症状が激しくなる
せん妄の正しいケア
「あれ?いつもと様子が違う」せん妄とは?
せん妄には、正しいケアがあります。
正しいケアは患者さんの安心につながります。
せん妄を正しく知って、一緒に患者さんを支えましょう。
家族ががんになったら知っておきたい緩和ケア
せん妄について
このマンガ動画では、がん治療中にせん妄を発症した男性の奥様を取り上げます。 せん妄とは、どのような症状なのか。ご家族はどのように対処し、緩和ケアはそのご家族をどうサポートするのか。こちらのマンガ動画をご覧ください。
令和3年度厚生労働省委託事業